孤島に女1人と男32人 の悪夢『東京島』アナタハンが教える人間の性

Toshiaki Kanda 2015年05月07日 木曜日
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戦争で孤島となった場所での極限的な状況が本当にあった…。

男と女がほぼ同数生まれているという、この地球における神のギフトがなく、男女、どちらかに偏ってしまったとしたら異常な事態となるのは歴然だ。これは、戦時中に起きてしまった本当の話。

大多数の男性の中の唯一の女性。2丁の銃がもたらす女性支配。衣食の問題がクリアになったことによって、起こる男たちの欲求処理。そこには女性側の選択権利よりも、チカラによる制覇が支配する世界。

最終的に女性がすべてのトラブルの元凶としての排除をオトコたちが選択するのも狂気の世界だ。

救出されたこそ、明るみになった戦争の悲劇だ。救出されなかったら、誰も知ることができなかった話。

https://www.youtube.com/watch?v=-T6zetJJykw

音楽はなんと初代『ゴジラ』の伊福部昭さん
https://ja.wikipedia.org/wiki/伊福部昭

アナタハン事件 比嘉和子さん(24)

島に元からいる原住民が45人ほど住んでおり、中里や和子の夫は、この原住民たちを雇って農園を経営していた。

太平洋戦争真っ最中の1944年、サイパン島の北に位置するアナタハン島。

この島には70人ほどの現地人を除けば、ヤシの栽培をする農園の男性技師と、比嘉和子という沖縄県出身の女性。その二人の日本人が暮らしていた。

当時、和子は農園技師の部下と結婚していたが、その夫は別の島へ妹を迎えに行ったまま消息不明。和子と農園技師は島にいる二人だけの日本人ということで、次第に恋仲の間柄になっていった。

運良く戦場にならなかったアナタハン島だが、偶然近くを通っていた日本軍の徴用漁船が米軍の攻撃で沈没。兵士を含めた31人の日本人男性がアナタハン島に命からがらたどり着いたのだ。

その結果、島にいる日本人が、農園技師を含め32人の男と、女は和子1人になる。
しばらくは生きることで必死だった彼らだが、生活に余裕が出てくるにつれ、男たちは、島でたった一人の女性・和子を巡る争いをはじめた。
墜落した米軍の爆撃機B29からピストルを見つけ、その争いは殺し合いにまで発展してしまう。

ある意味アナタハン島が戦争に取り残されてしまったことが不幸だったのかもしれない。
相次ぐ謎の事故死や病死、行方不明…次々と男たちが減っていく。
翌1945年に日本の敗戦をもって戦争は終結したが、彼らはそのことも知らず、緊迫した生活が続いた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%82%BF%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%A5%B3%E7%8E%8B%E4%BA%8B%E4%BB%B6

和子に正式な夫を決めても、銃を捨てても和子をめぐっての殺人は起こる。

「どうすれば殺し合いをやめられるのか」

残った男たちは会議を開いた。そこで出された結論は「和子を処刑する。」ということだった。和子がいるから殺人が起こる。

明日、和子を殺そうということで全員が一致した。

だがその日の夜、1人の男が和子の小屋を訪ね、このことを伝えた。

「逃げろ。殺される。」

男たちの考えを知った和子は小屋を飛び出し、ジャングルに逃げ込んだ。ジャングルで野宿をする生活が始まった。女一人で夜は明かりもないような環境で、食べるものも自分で何とかするしかない。もちろん男たちに見つかるわけにはいかない。

だが、つらい逃亡生活に入って33日後の1950年6月、和子はアメリカ船が沖をいるのを発見した。すぐに木に昇ってパラシュートの布を振って大声で叫び、救助を求めた。

アメリカ船が近づいて来た時、男たちはまだ戦争終結を信じていなかったために隠れており、和子は無事、このアメリカ船によって救助してもらうことが出来た。

孤島での生活は6年間に及び、その間、殺された者と行方不明になった男は13人に昇った。

http://ww5.tiki.ne.jp/~qyoshida/jikenbo/064anatahan.htm

トラブルの本来の原因を消滅しようという解決策が恐ろしい限りだ。

これは、映画としてのシチュエーションとしてもいろんな展開がと思ったら、すでに映画化されていた。当然だろう。そし、ネットで垣間みることができる。

1953年『アナタハン』(Anatahan) ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%82%BF%E3%83%8F%E3%83%B3

http://www.nicovideo.jp/watch/sm14535182

この事件をモチーフにした小説と映画

「東京島」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%B3%B6


東京島 (新潮文庫)

木村多江 主演


東京島 [DVD]

ゾンビ映画「28日後」にも同じシチュエーション


ゾンビから逃れて、兵隊たちに確保されるが、今度は兵隊たちがオンナを欲しがるという状況。
男女の比率が崩れることによって起こることだ。

女子がたくさんで、男性が少ないというケースの話しはあまりない。

グラマ島の誘惑 という映画もある

敗戦直前の昭和二十年、香椎宮家の兄海軍大佐為久と、弟陸軍大尉為永、それに御付武官の中佐兵藤惣五郎は、内地への帰途、乗船を撃沈され、報道班員で詩人の香坂よし子、同じく報道班員で画家の坪井すみ子、かつてこの島にいた興発会社々員の妻上山とみ子、佐々木しげに引率される慰安婦たち北川たつ、太田みよ、矢田もよの、内田まさ、名護あい等一団と共に南洋の孤島グラマ島に漂着した。全く孤立した生活、無能力な宮様、武官等三人の男性は、女達をつかって自給自足の日日をはじめる。その中で坪井報道班員を、弟宮は上山とみ子に引かれ、兵藤中佐は北川たつを愛人にする。だが、彼等の生活は順調には進まない。兵藤を後だてにした北川たつへの反感、インテリのプライドで使役に応じない報道班員とのイザコザなど、食糧がなくなればますます空気は険悪になる。ところが少し頭の悪い沖縄生れの名護あいが妊娠した。赤ン坊はすぐに死んだが、兄宮の子供だと云う。その頃、孤立していた報道班員たちが、米軍の落した給与品をもって訪れ、女たちを煽動したため、弟宮は兵藤と共にとらえられてしまった。脱出した兄宮は、墜落したB29の残骸からピストルを発見、これを武器として兵藤は女たちをおどかすが、現地人ウルメルによって反対に殺される。兵藤が死んだので、宮様と女たちは民主的な「自治運営委員会」を結成、皇族はその権利をすてて組織的な生活がはじまった。島にはようやく平和な空気がよみがえったが、兄宮はあい子と共に島を脱出して行った。それからだいぶたったある日、アメリカ軍が上陸して、戦争が終ったこと、兄宮が無事帰国していることを告げ、ウルメルと結ばれたとみ子を残して、一同は引き上げた。その後数年、坪井すみ子の書いたこの島の生活記録がベスト・セラーとなり、今は新しい生活に入った為久、為永を驚かす。ちょうどその頃、問題の孤島–グラマ島の上には、アメリカの実験する原子爆弾が巨大なキノコ雲をうち上げていた。

http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=26071

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