【コミック】『東京タラレバ娘』というアラサー女子の喜怒哀楽

東京タラレバ娘
https://ja.wikipedia.org/wiki/東京タラレバ娘

USTの「羽根つきエンジェルス★ナイト」のてんちゃんが紹介してくれた作品。
さっそく読んでみた!おもしろい!

アラサー独身女性の、生態を赤裸々に描いた作品。
自虐的でありながら、どこか寂しく、痛々しくもあり、ハートウォーミング。

『ちびまる子ちゃん』『団地ともお』と『サザエさん』の間に、シリアスでコミカルなマンガが必要だと思う。

故・中尊寺ゆつこさんの『スイートスポット』の頃のバブルを謳歌するオヤジギャル的なOLではなく、混迷する日本経済を生き抜くアラサー女子の生態系がしみじみと伝わる。

安野モヨコさんの『働きマン』とも違う…。…かといって、倉田真由美『だめんず☆うぉ〜か〜』とも世界観が異なる不思議な女性の類友(ルイトモ)感がある。そう考えると、日本版の『SEXX and The City』庶民バージョンなのかもしれない。

40代になればなったで、悟りが入るけれども、一番中途半端な年代なのかも。20代の頃とはまったくちがった30代の女性の生き方。

「タラレバ娘」の特徴は、あの時に○○していタラ…。あの時に○○していレバ…。と常にどこか後悔がつきまとう。

第一巻で、招集用語が解説される。

第一出勤が、なんとなく飲みたい時、
第二出勤が、仕事の愚痴を聞いて欲しい時
第三出勤が、誰かの悪口をぶちかましたい時
そして、
第四出勤が、男絡みの相談がある時。
なので、がぜん第四出勤には女子友全員の気合が入る。

そのチカラのはいりかたが、少し怖い…。

しかし、出会いと相手へのリスペクトが、あればたったの3年間で女性は大きく変わると思う。何よりも自分の理想を求めれば求めるほど、現実は遠のく。理想を極めるのは20代。20代は自分の伸びしろが見えないので、理想で問題ない。しかし、30代は、自分の理想を自分の立ち位置と比較し、確認する必要がある。自分が理想にいかにふさわしいのかの所作が必要となる。

一番やっかいなのが、キレイでチヤホヤされてきた人だ。こんなはずじゃんかった、「タラレバ」のルーティンに陥ってしまう。また、独りで生きるのが長引けば長引くほど、狭い空間に他人と一緒の生活には我慢と苦痛が伴う。できるだけそこに我慢の指数が少ないパートナーが必要だ。

そもそも、出会わないことには何も始まらない…。出会うためにではなく、自分の趣味を極めていくとその趣味を共にできるパートナーとなれる人が登場してくるはずだ。女性が同年代で群れるのが一番良くないパターンに思える。

自分から見えている視界を30代になったら、少し引いて大きく見てみる。結婚して育児に追われるだけが人生ではない。

蜷川実花さんもインスタグラムで紹介していた…

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http://news.mynavi.jp/articles/2015/06/15/tarareba/