「とくダネ」のオープニングトークサイトがあった!


2008年の1月にこんなエントリーを書いた(今年と書かないのは、ブログは検索されて見られるケースが多く、今年だといつかわからなくなるから)。このブログの1/3は検索読者の人だからだ。
とくダネ!」のモーニングトークはテレビのブログなのかもしれない
http://knn.typepad.com/knn/2008/01/post-8.html

フジテレビの「とくダネ」
視聴率は、なんと9.1%
2001年2月から2008年1月末まで、なんと84ヵ月=7年間連続で、月間横並び視聴率トップ(期間中全2269回放送 平均9.1%)の座をキープしている(2008年02月08日発表)。

http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2008/08-034.html

しかしながら、勝手に「テレビ版ブログ」といっても、まったくログが残っていないのはさびしい限りだ。
本家のサイト

http://www.fujitv.co.jp/tokudane/index3.html

では放送したタイトルしか残っていない。これでは何の役にもたたないじゃないか!

しかし、小倉さんの公式ブログには、なんと毎日のオープニングトークのログが残っていた。
小倉智昭公式ブログ
OG’s Diary
http://www.og-land.com/blog/index.php
まさに、毎日毎日、更新を続けるブログがここにあった。

視聴率9.1%の番組のオープニングトークのテーマは、毎回どのように決定されるのだろうか?
専任スタッフやディレクターがいたとしても、小倉さんの視点は、一番視聴者に近いと思われ、彼に決定権がかなりあるように考えられる。それでなければ、あれだけ、個人的な趣味のあらわれるトークにはならないからだ。
特に、音楽、競馬、マラソン ネタは、テレビと思えないほどのマニアぶりを発揮する。小倉さんだから許される深い情報だ。しかも、偏っているから面白い。
視聴者は、丸呑みでなく、「そうかなあ?」「ちょっとちがうんじゃない?」というように時おり、脳が反応しているにちがいない。そこが「とくダネ」の魅力だ。

ある時、レポーターの解説に対し、小倉さんは、「それでは視聴者の皆さんがわからないよ!」とゲキを飛ばしていた。まさにユーザー視点のあらわれだ。誰よりも、視聴者が今、この瞬間どう思ってテレビを見ているのかを理解しているから、いえる言葉である。みのもんたさんもこのスキルに長けている。

小倉さんは、ニュースキャスターではないと思う。ラリー・キング同様で、雑談も脱線も皮肉も、ふくめて視聴者は、小倉さんというフィルターを通じて、ニュースを見ている。これは、ブログに非常に近いものがある。まさにテレビブロガーといったほうがいいのかもしれない。

定期的に購読するブログに自分の興味をひく、エントリーがなくても、そのブロガーの個性として、読めば、新たな発見があったりする。これが単なるニュース番組と違うところだ。視聴者はニュースに対するコメントを求めている。

とくダネのコメンテーターは、曜日によって多彩である。ここでも小倉さんのネタの振り方がうまい。最初にコメンテーターの名前をいい、そこから質問をする「指名型質問」だ。コメンテーターは、この質問のなかで、ベストな回答をする時間が用意できる。

ボクがパネルディスカッションのモデレーター役をやる場合に、この小倉さんの「指名型質問」を実行している。やはりコメンテーターは、事前に名前を指名されると、応えやすいようだ。テレビから学べる、プレゼンの手法は多々ある…。

番組の「私物化」と時々、揶揄されるが、キャスターのキャラクターによる情報バラエティだから、まったくボクは問題がないと思う。小倉フィルターに、今日何がひっかかったのかを視聴者は見ているからだ。少なくとも、7分間のオープニングトークを見てから一日がスタートする人が多いだけに重要なところだ。

しかし、ブログの文字で読むと、なぜか小倉さんの味がしてこない。
http://www.og-land.com/blog/
なぜだろう…。

それはこの番組のコンセプトが、「情報プレゼンター」であり、小倉さんの生のプレゼンテーション力にあるからだと感じた。

はやく、とくダネの公式サイト、もしくはこのオープニングトークだけでもYouTubeなどで視聴できるようにしてもらいたい。
NHKでさえ、YouTubeを利用しはじめた時代だ。
http://jp.youtube.com/user/NHKonline

少なくとも、みのもんたさんの価値観よりも、小倉さんの価値観のほうがボクにフィットしているから、この番組を録画でしかも深夜に見ている。モニター調査に参加していないので、ボクが視聴しても、視聴率には全く関係していない。
しかし、問題は、テレビ局がユーザーを見ずに視聴率という数字のみを追いかけていることなのかもしれない。

視聴率は良くても、スポンサーの商品が売れない。スポット広告が野菜のように特別価格で販売されるようになる。それでもスポンサーの商品が売れなければ、テレビはどうなるのだろうか?
現在の視聴率調査手法では、テレビの視聴率は急激な落ち込みはしない。しかし、広告が効かなくなってきていることはクライアントのほうが理解している。

テレビは、フロー型の放送だけではなく、蓄積する番組のストックをウェブサイトでもっと活かすべきだろう。番組の広告主と連動で番組ウェブを充実させるべきだ。なぜなら、ボクたちは、高額商品に対しては、検索で見るだろうし、日常消耗品も、ブログで見て興味を持ったりする消費行動をとっているからだ。

番組やコーナーをembedしたり、ブログで取り上げる、APIを提供するなど、いろんなシナジーが期待できることは確かだ。特に、朝の番組が動画共有で視聴できるから見なくなるかというとそんな人はいない。

今日の小倉さんのしゃべっていた音楽が気になる。そこから検索して、購買に結び付き、そのことをブログに書き、影響力が増えていくという時代ではないだろうか?

話題になるコメントや検索されて視聴される機会が増えることをもっと理解するべきだろう。そのほうが、テレビはより多くの視聴者に届くのではないだろうか?

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