かつては恋人であったり夫婦であったり、会えない寂しさを写真で癒やすために、送った写真やビデオが別れた後に、恨みが積り、ネット上に後悔されてしまう事故が多発しているという。
しかし、その情報はネット上にアップロードされた瞬間、一生つきまとうことになる。いや、ずっと将来の孫や子孫にまで影響する可能性だってある。
賢人であれば、最初からそんなことをしないというカタブツも多いが、恋人を思いやればやるほど、そんな想いになることがあるのが愚かなメディアと対峙した人類だ。会えない想いをせめてメディアを媒介してもコミュニケーションしようとする動物なのだ。
一番、重要なのは、このような「リベンジポルメ法案」ではなく、別れる際の別れ方だ。それが、まずいと。すべての過去の愛情表現のオブジェクトが武器へと変わる。正直に真摯に、相手にも理解される別れ方をすることが、実は法案よりも重要だ。
しかし、理解できないヤカラもいる。それが50万円というのは安すぎないか?たかだか、50万円で相手の一生を破綻できるのならば安いものだとボクでさえ考えてしまう。決して殺人を犯すわけでもないからだ。
せめて100万円、いや300万円、いや法律も、相手の収入に合わせて慰謝料のように変化させるべきだ。1000万円でも復習できるのならばと解釈するヤカラもいるからだ。
そのほうが国庫金も潤うはずだろう。
リベンジポルメを発生させないためにも、法的な別れ方をアルゴリズム化しておき、どういう手順で別れるのが望ましいのかを法的な部分を含めて示唆し、サポートするのはどうだろうか?
別れる時に際して、別れるプログラムにサインしたい…という意思表示でかなりの部分は精神的にも守られるのではないだろうか?
離婚訴訟にカスタマイズ化された弁護士業務の営業妨害かもしれないが、日本のGDP向上的視点で立案するとすれば、無駄なトラブルをできるだけ未然に防ぐということで、自分たちの愛がどのレベルにいるのかというのを客観的に判断できる目安となるだろう。
また、夫婦の恋愛状況の格付け機関があれば、生命保険の料率なども、大きく変わることだろう。保険料の見なおしも合法的に考えられるのではないだろうか?
罰則を盛り込んだリベンジポルメ防止法が衆議院解散前の臨時国会で成立し、施行された。
いったん流出したネット上の記録の消去は困難だ。被害者は心の痛手を長期間負い続けることになる。リベンジポルメは、相手を信じた気持ちを裏切り、写真などを撮らせた弱みにつけこむ卑劣な犯罪だ。性暴力であり、究極の人権侵害でもある。
新法が成立したのは、既存の法制では処罰が難しい事案があるうえ、流出した画像を早く消去する現実的な手立てがなかったからだ。例えば、画像をばらまくと脅して交際を続けるよう求めれば脅迫罪に当たる。実際にそうした摘発例はあるが、刑法のわいせつ物頒布(はんぷ)罪などは、わいせつ性の定義の壁で、摘発に結びつきにくかった。新法を生かし、積極的な摘発や運用でリベンジポルメを根絶させたい。
防止法は、被写体を特定できる方法で個人的に撮影した裸の写真などをネット上に公表したり、公表させる目的で第三者に提供したりした者への処罰規定を設けた。公表した場合の法定刑は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金だ。
また、プロバイダー(接続業者)責任制限法の特例を設け、プロバイダーが被害の申し出を受けて発信者に照会後、画像を消去するまでの期間を7日間から2日間に短縮した。
法には「私生活の平穏」との文言を盛り込み、プライバシーの保護目的であることも前面に打ち出した。
リベンジポルメが広く知られるようになったのは、東京都内で昨年起きたストーカー殺人事件がきっかけだ。被告は被害者の画像をネットに流していた。
警察などによる公式的な統計はないが、事件後に同様の被害に遭った若者を中心に民間団体などへの相談件数が急増しているという。