日本時間で7月2日、米Adobe社が、Flashコンテンツなどのファイル形式、SWFファイル内の検索が、Googleや次期バージョンのYahoo!でも検索できるようになったことを発表した。
ニュースリリース(英文)
http://www.adobe.com/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200806/070108AdobeRichMediaSearch.html
SWFコンテンツ検索に関すFAQ
http://www.adobe.com/jp/devnet/flashplayer/articles/swf_searchability.html
FlashコンテンツがGoogleとYahoo!で検索可能に
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0702/adobe.htm
しかし、googleで検索してみても、FlashコンテンツでしっかりとSEOされているコンテンツはあまり見受けないので、あまりこのリリースの効果を現在のところは、期待できるものではない。
およそ、Flashコンテンツの大半が、写真、インタフェース、動画のembedなどであり、意外にテキストが内包されていなかった点が指摘される。むしろ、FLASHコンテンツは、検索してすばやく(4秒程度)情報を判断するような目的で作られておらず、ロードしてから、しばらくは、そのリッチ(?)な体験を楽しむというタイプのコンテンツである。
しかし、今後は海外ブランドにあるようなイメージだけでなく、製品名で検索されるようなフラッシュコンテンツの作り方も必要かと感じた。
http://www.lvmh.com/
のような外部映像ファイルを読み込んでいるサイトやテキストが使用されていないSWFは検索対象とはならないようだ。
http://www.gucci.com/int/index2.html
かろうじて、ジャンル、カテゴリーは検索できるが、それ以上の情報にアクセスしずらい
自社のSWFコンテンツが、Googleにインデクシングされているかどうかは、下記の方法で確認願いたい。
【1】Googleサイトで「検索オプション」をクリック
【2】ファイルタイプ(上から4番目)の右端の「すべての形式」を
【3】Shockwave Flash (SWF)に設定して
【4】「Google検索」していただきたい。
たとえば、この設定で、さらに英語の検索で、「mens」 を指定してトップにあらわれたのが、このサイトだ。
http://www.sparacinomens.com/plugins/flash/hideandseek1.swf
確かに、「mens」はモーションテキストで頻繁にあらわれる。問題はここからだ。これで検索した人のニーズは満たされるのか?ということだ。おもわず、サイトを見て、「で…?」といいたくなる。
たとえば、「HOTEL」で検索しても、SWFファイル指定だと…
http://www.qsy.co.jp/index.swf
http://www.oui-mikuni.co.jp/world/world.swf
http://www.hotel-eden.it/prova/index.swf
が検索にヒットするが、そこからどうしていいかわからない。
つまり、Flashコンテンツの大半は、ユーザーの指名しているサイトであるので、検索される内容がリッチな内容にならないとつまらないのである。
そういう意味では、
「filetype:swf」を入れて検索するときには、「I’m Feeling Lucky 検索」のつもりが正解かもしれない。
今後は、透明な文字を入れて、Flashコンテンツを検索されやすいようにするなどの努力もサイト側には求められることだろう。
関連ブログ
Yahoo!もFlashファイルをインデックスし検索結果に表示
http://ameblo.jp/ca-seo/entry-10112041669.html
GoogleソフトウェアエンジニアのRon AdlerとJanis Stipinsの2人が、Flashインデックスアルゴリズムについての質問に答える。
http://www.sem-r.com/08h1/20080701164217.html