外食業界では24時間営業の停止に続く見直し
大晦日も元旦も休業。理由は『人手不足休業』
深夜の時給アップに採算割れ。
物流業界に加えて、外食産業も万年人手不足産業となった。時給をあげてまで深夜営業をできず、24時間営業を辞め、なおかつ人手の集まらない稼ぎ時の、大晦日と元旦まで休業となった。
すでに24時間営業が当たり前だけど、それを利用する人がどれだけいるか…。ヨーロッパのように日曜日の夕方には店舗がすべて閉店ということでないくらいであれば、別段問題もない。同様に宅配やいろんな新サービスが生まれる可能性がある。
深夜は料金が高いという価値を生まないと、少子化社会では運用が難しい。
❏居酒屋チェーン「旬鮮酒場天狗」などを運営するテンアライドは、12月31日の大みそかに約120ある全店舗で営業を休止する。
❏同社が休業日を設けるのは初めて。18年も大みそかは休業し、19年からは1月1日の元日も休みにする方向だ。
❏繁忙期となる年末年始に向けて外食業界は人材の取り合いが激しくなっており、過去最高の時給を提示する企業が相次いでいる。
❏約1100円の時給に200円を上乗せしている。人件費高騰で採算が悪化しており、売り上げが落ち込む大みそかの営業を取りやめる。
❏モンテローザ(東京都武蔵野市)は店舗ごとの定休日を本格導入
❏(2017年)11月末まで4カ月間かけて「白木屋」や「魚民」など10店舗で日曜日か月曜日を試験的に定休日にした。
❏出勤可能な従業員が確保できない状況が続いた店舗を対象に実験した結果、「客が少ない日を定休日にしたことで無理のない運営ができた」(同社)と判断した。1800ある全国の店舗に徐々に広げていく。
❏(2017年)1月までにファミレス「ロイヤルホスト」の全店で24時間営業をやめたロイヤルホールディングスも来年から休業日を導入する。
❏「特に深夜の時間帯はアルバイトの確保が難しい」(すかいらーく)という。アルバイトの争奪戦で時給を上げても十分に人手を確保できず人件費のコスト増も経営の重荷になっている。❏4時間年中無休のビジネスモデルを継続することは負担が大きく、実入りが小さくなってきた。ライフスタイルの変化や加工食の浸透により、深夜や年末年始に外食チェーンが開いていなくても顧客から大きな不満の声は出ないとみている。
❏物流など業界を超えた人材争奪戦は激しく、外食は「きつい、汚い」として敬遠される傾向がある。https://r.nikkei.com/article/DGXMZO24060620Z21C17A1EA1000?unlock=1