Appleが発表した2015年第3四半期決算において、同社はApple Watchの販売台数について「競争を起こしたくない」として公表しなかった。しかしCEOのティム・クック氏は、「予想以上に好調」ともしており、その台数には満足しているようでもあった。
ちなみに、Apple Watchは決算の中の「その他のプロダクト」に含まれるが、このカテゴリーは前年同期から49%、前期から56%の増加となっており、この増加の大部分はApple Watchによってもたらされたと考えるのが妥当だろう。
Apple Watchは、iPhoneと組み合わせるためのスマートウォッチであり、iPhoneの好調さも当面持続すると考えられるため、非常に堅調な伸びを見せることが予測される。
アナリストによるApple Watchの4月24日から6月末までの売上予測も、280万台から500万台、平均400万台前後となっており、およそ前述の数字と一致する。ただし、7月上旬までに出された予測の平均は450万台を超えていたことから、Apple Watchの初期需要の収束による失速も織り込まれているものと考えられる。
“普通の人”に好かれたスマートウォッチ
あくまで、市場予測であることを前提に、いくつかApple Watchに関する数字を紹介しておこう。
Apple Watchの販売台数の平均は400万台程度とされているが、この数字を元にすると、世界のスマートウォッチ市場でのシェアは75%を占めることになる。Appleのブランド力や、iPhoneを購入する層をターゲットにしていたこと、そして確かに他の製品と比較して、製品が発売された初期から、何ができるか? どのように着こなすのか? といった提案が、広告のイメージが明確になっていた点も、奏効した。
また、Techpinionsが伝えたApple Watchの満足度に関する調査によると、満足していると答えたユーザーは97%で、この数字は初代iPhoneや初代iPadを上回るという。