マストドンの近未来に楽観的な人と悲観的な人

マストドンの向こうに見える未来と、カナリアとしての業界人
Beyond the mastodon
❏ 「なにか自分でコントロールできない事態が起きようとしている。これはマズい」という気持ちが、否定的な言動を生み出すのです。
❏マストドンというのは、2016年の2月14日からスタートしているのです。一年も前のネタです。わざわざ否定する価値もないようなちっぽけなものなのです。
❏にも関わらず、複数のネット有名人が否定した。
❏ 新しいものがうまれたとき、それを受け入れる側でもっとも安直な反応が「否定」です。なぜならたいていのものは流行らないからです。
https://wirelesswire.jp/2017/04/59622/

あえて、誰がどうということにはまったく興味がないのが、新たな潮流に対して、その道の専門家という人の反応は見事に別れる。

まず、日本独自の、一斉に動員せずとも、飛びつくパフォーマンスをfacebook帝国の辟易としていたから、それだけでも見ものである!

facebookの未来に何も新しいものを感じることができなくなってしまっている。
Googleに対しても、Appleに対してもだ…。もちろん、Microsoftのような会社が生き残っていることすら不思議だ。

2016年のソーシャルバブルはこなかった…


https://4knn.tv/4year-bubble-cycles/

本当ならばソーシャルバブルが起きていてもいい年だったのだ…2016年。その予測はズレはじめてきている。4年ごとのネットバブルの勃興と衰退のリズムは変化となりつつある。
米国で流行っている流行っていないは、SnapChatとLINEの関係を見て分かる通り、米国人と日本人とで違う。
Twitterの140文字も、漢字と英語ではかなり様相が違う。
日本での、にわかに湧いた「マストドンブーム」も、500文字書けても誰もが短文しか書かないのだ。

そう、誰もが、この「マストドン」という脆弱性、パスワード使い回しのセキュリティ、のっとられの温床のリスクにもめげず、エンジニアたちは、自宅サーバーという、かつての黎明期のインターネットに想いをはせる…。

マストドンが来るのか来ないのか?流行るか流行らないか? それは、とにかく、来るのだったら、触るし、来ないのだったら触らないというおかしな人たちまでいる。そして、それは、インターネットと一緒で、誰かに教わるものでもない。使ってみて感じるしかないのだ。インターネット的なものは、リトマス試験紙と一緒だ。人によって反応が違う。

昨日、秋葉原の海鮮丼のお店に行ったら、若者のグループが「マストドンって知ってる?」という会話をしていました。

そう、日本では、テレビの制作関係者が、いくつか問い合わせてくれたが、自分が理解できなければ、ディレクターも、そして、視聴者も理解できないと、ボツになる。そう、それは、まるで2007年のTwitterとおなじだ。「ツイート」って何? 何が面白いの?
しかし、2009年には、「つぶやき」という言葉が発明され、スマートフォンが普及してきてからのつぶやきブレイク。FMラジオからテレビまで「つぶやき」っぱなしだ。政治家やつぶやくのではない…みたいな変な人たちも多かった…。
いまや、公共放送のNHKにもTwitterのタイムラインの#ハッシュ・タグが日夜流れている…。

何が流行るか、流行らないか? 誰かがそれを決めるものでもない。
もちろん、保守手的でコンサバで、否定的な意見を語るのもまったく問題ない。
また、楽天的でオプティミスティックな意見で、技術がまったくわからなくてもダイブしていき感じてみたことを共有してみる。自分の立ち位置から見える世界しか、人は信じることができないのだ。他人の視界に背伸びして合わさえたところで何も感じ取ることはできない。

自分が面白いと思ったことをフォローして、自分なりのカスタマイズすることによって、タイムラインが血となり肉となる。相互フォローをフォローしてユーザー数をドーピングしても、拡散希望!しかやってこない(笑)。無意味なタイムラインになるばかりだ。

インターネットの黎明期、ボクはインターネットの講演で稼いでいた。しかし、TCP-IPの説明は一切しない。そんな技術的なバックボーンが一切ないからだ。
むしろ、インターネットで何が変わるのか?ということのみを説いて回った。

マストドンがどう?という問題でもない。もちろん、マストドンは企業でないので株を買っておくわけでもない。しかし、Linuxで儲けられなくても、サポートで儲けている企業はたくさんある。

GAFMA(ガフマ)と呼ばれる、ネットメジャーとユニコーンと呼ばれるベンチャーがひしめきあうネット業界。


https://4knn.tv/gafma/

そこに、マストドンという、得体のしれないものが登場して話題になる…。それだけで、誰かが新しいネットの何かをインスパイアされることが楽しくて仕方がない。もしかすると、インターネットが「個人」に戻ってきた瞬間かもしれないからだ。