HHK BTが到着してから約1週間…。最初は、無刻印にしたことを後悔しそうになったが、3日間ほどで慣れてきた。そう、はじめてブラインドタッチができるようになった時と同じ感覚に似ている…。
PFU HHKB BT無刻印モデル にチャレンジ中!DIPスイッチは必ず電源オフで設定!
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何度も、手がキーボードを離れて、マウスを触ろうとするが、その度に、右手の小指でFnキーを押下(おうか)しながら、右手薬指(→)と中指(←)だけで、マウスを触る機会を減らしていく訓練をしている…。
やはり、人間って三日間もそればかりしていると、自然と慣れてくるものだ。
ハッカーの人たちが、コードを打つあの美しいキーボードさばきに、少しだけ近づいた気がする。
何よりもホームポジションを一度決めたらそこから動かないで済むのは、毎日0.01秒の積み重ねで相当の人生の時間を節約していることになるだろう。
無刻印だからこその感覚…それはピアノを弾くようにコードを紡ぐ感覚
無刻印キーボードをしばらく叩いているとなんだか不思議な感覚になってきた。
指先を見ると打てないけれども、ディスプレイを見ていると、指が運指を覚えているのだ。
指先を見ても、刻印がないから見る意味は何もないのだ。
そして、いつのまにか、自分の指がピアノを弾いているかのような踊り方をしていることに気づく…。特に小指のバックスペースキーやFnキーだ。だんだん、マウスを触る機会が少なくなってくることに驚く。
考えてみたら、ピアノの鍵盤に、ドレミファソラシドなんて、刻印は施されていない。
そんなの弾けばわかるからだ。ピアノに刻印されているものって高級なピアノでは絶対にありえない。
そう、キーボードにも、刻印なんて、いらないのかも。
なんだか無刻印であることに、少しだけ、誇りが持てるような気になってきた。単なるエゴと奢りかもしれないが…。
しかし、それは、シンセサイザーのミニ鍵盤からグランドピアノの鍵盤に変わったくらいの変化だ。
一度だけ現在は規制されている象牙の指板のピアノを触ったことがあるが、無刻印の指板は刻印というものから開放された素のままの象牙指板のピアノの感触に相通じるものがある。
しっかりとポジションを覚えているからこそ、打鍵ができるのだ。
特に数字も、指板を見ない分、打ち込むが早くなった気がするくらいだ。担当する指がきまってくるからだ。
1〜6までが左手、7〜0までが右手。まるで、ピアノの運指と似てきた…。
また、自分がGUIに助けられることによって、何万回もキーボードから毎回、指を離していたのか…。
まだ、指がどこかで、lenovoの中央のトラックポイントを探しているが、これから離れることによって、ミニマルなキー数の中ですべてを制覇したい気になってきた。
ボクの無刻印は数えてみるとたったの60キーしかない
今までのキーボードは90個もキーがあった。さらにマウスのクリックやらボリューム設定などいろんなキーがあった。しかし、それらのほとんどが、一度も触ったこともないキーに溢れていた…。
これって、テレビのリモコンと同じで、実際に触る機能なんてごくわずか…。そのためにあれだけ巨大化してしまって使いづらくなっているとは…。
アップルTVのリモコンなんてほんのわずかで操作できる。PCのキーボードもそれに近いのかもしれない。
さて、次の課題は、キーアサインでいろんなことをするために、
karabiner と 音声コマンド や 音声入力 でマウスをできるだけ使わないようにしてみたい。
何よりも、このストロークが深めの打ち込む打鍵感がプロの仕事のツールという感じがしている。
ドイツ車のBMWは、『駆け抜ける悦び』 と評しているが、それに近い、操舵感がでてきた今日このごろ。