邦人が7人も巻き添えにあうテロがバングラディッシュで発生した。ISILが犯行を声明しているという…。
政府、ダッカ襲撃事件でNSC開催 安倍首相「許し難いテロ」
政府は(2016/07/03)3日午前、バングラデシュの首都ダッカで発生した人質殺害事件に関し、首相官邸で国家安全保障会議(NSC)を開催した。安倍晋三首相は会合後、日本人7人が死亡したことは「本当に残念」とし、「(今回の事件は)許し難いテロであり、強い憤りを覚える」と述べた。また、首相は国内外の日本人の安全確保に万全を期すため「事件の解明に全力を尽くす」考えを示した。
http://jp.reuters.com/article/bangladeshi-abe-nsc-idJPKCN0ZJ00R?rpc=122
ISILのテロに屈しないと言うのは簡単だが、そもそものISILが誕生した背景も理解しておかないと、彼らの「怒り」を理解することができない。
それは、2003年4月のアメリカ、ブッシュ大統領による、イラク侵攻によってはじまった
❏政権崩壊後のイラクを統治するため、ブッシュ大統領がアメリカからイラクへ派遣したのは、アラビア語が話せる専門家などではなく、大統領選の時に、ブッシュに多額の建機をした人や、選挙運動を手伝った人などでした。つまり論功行賞。
❏フセイン政見を支えていたバース党員を公職追放したとたん、翌日から、役人たちが出勤せず、一夜にしてイラクの統治機構は崩壊してしまいました。
❏フセインはスンニ派ですから、バース党員も多くはスンニ派でした。兵隊たちは、クビだと言われ、頭にきて武器や弾薬を盗んで姿を消します。
❏このとき自称「イスラム国」の「種」が巻かれました。 ブッシュの罪は大きいのです。
知らないと恥をかく世界の大問題 (7) P.58 より
この事は、知らないほうが当然で、まったく恥を書かない。
ISILの問題を語る時、なぜ、彼らがイスラム国を取り戻さなくならなくなったかの理由の根源を考えると、ブッシュ政見時のアメリカの責任は多大だ。「イラク戦争」というが、「ベトナム戦争」と同じく、アメリカが勝手にしかけた戦争である。ありもしなかった「大量破壊兵器」の保持に対してのまったくのいいがかりの戦争だった。当然、謝罪もなし。
アメリカがISに対してではなく、バース党員に対してだけでも、おこなった公職追放だけでも行き過ぎであったと謝罪の声明をするだけで、ISのテロの方向は変わるのではないだろうか?しかし、決して、アメリカは、謝罪などできない国だからとても面倒だ。現大統領が謝罪できなくても、wブッシュ元大統領が謝罪するのはありではないか?
イラク戦争
2003年3月、国連決議に反してフセイン政権が大量破壊兵器を保有していると主張するアメリカが主導し、多国籍軍がイラクに攻め込みイラク戦争が勃発。戦争に敗れたフセイン政権は崩壊して、バアス党政権も幕を下ろした。
なお、サッダームは2003年12月にイラク国内で逮捕され、2006年12月に処刑された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/バアス党政権_(イラク)
フセイン政権崩壊後のイラク・バアス党
2003年4月にアメリカの侵攻によりサッダーム・フセイン政権が崩壊すると、大半の党幹部が隣国シリアに逃亡した。5月にはアメリカ軍によりバアス党の解党宣言、連合国暫定当局により「非バアス化指令」が出され、バアス党の元幹部党員に対する公職追放が行われた。これにより、旧政権下で働いてきた公務員や教師、大学教授、裁判官、警官、医師らが一斉に失職した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/バアス党
【関連情報】
イスラム教、血統を気にすんなのスンナ派、気にしぃやのシーア派で覚えればカンタン!