アブラハムと天使ガブリエル(ジブリール) ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の登場人物で見る成り立ち。
すべて、天使ガブリエルがふりまいた宗教であり、ルーツはもともとひとつだったことを考えると兄弟みたいな宗教ととらえることもできるように思える…。仏教徒からみるとだが…。
そもそも、「クアルーン(アッラーの神の言葉=コーラン)」を、預言者ムハンマドに叩き起こして伝えたのがジブリールこと大天使ガブリエルだ。
イスラム教で、最も活躍するのが、大天使ガブリエルだ。
アラビア語では「ジブリール(جِبرِيل Jibrīl)」と呼ばれる。
25歳の時、15歳年上の未亡人ハディージャと結婚していたメッカ生まれのムハンマドは、40歳を越えても悩んでいた。
西暦610年。洞窟で瞑想中のムハンマドに、突然、ジブリールが現れては、クルアーンの啓示を始めた。
それが、クルアーンことイスラム教の聖典(コーラン)の始まりであった。
そして、その神(アッラー)の言葉をジブリールに告げられたムハンマドは預言者となった。
23年もの間、ジブリールはムハンマドの元を度々訪れてはクルアーンの各章を啓示していった(クルアーン96章など)これが、イスラムの人たちが一日5回礼拝するコーラン(クルアーン)のはじまりだ。
https://4knn.tv/abraham-and-gabriel-of-religion/
ムハンマドが亡くなってから、後継者の選出を巡って、ムハンマドが提唱する「慣行(スンナ)」の教えを重視したスンニ派。 (※血統を気にスンナ派と覚える)
ムハンマドの直系の血統を受けつぐシーア派 (※血統を気にシーア派と覚える)。
世界のイスラム教信者の9割はスンニ派で、1割がシーア派である。
つまり、イスラムのメジャーは、「慣行(スンナ)」の教えを重視したスンニ派である。
マイノリティであるシーア派も中東ではスンニ派をしのぐ地域もある。
イラク国民の間は6割をシーア派が占める。
同じイラク国内の中でも、アラブ人、クルド人、という人種が加わり、3,250万人が5つの属性に別れているのだ。
しかも、同じイラクの都心部であるバグダッド市内にはこのように、スンナ派、シーア派の居住区が入り乱れあっている。
同じイスラム教だから仲良く…とは、信じている根っこの部分が「スンナ=スンニ派」なのか「血筋=シーア派」なのかで大きく違うので別宗教と考えたほうが日本人には理解しやすい。
【地図と解説】シーア派の中東での分布
http://ikeuchisatoshi.com/i-1135/
キリスト教も教会主義と聖書主義でわかれる
キリスト教もイスラム教と同様に宗派が教会主義であるカトリックと聖書主義であるプロテスタントで別れる。
教会や教皇、階級(位階)の制度を重んじるのが旧教カトリック派(かつては免罪符を販売)。十字架にイエスが貼り付けられていることがシンボル。同時に聖母マリアも神である。
グーテンベルグの印刷術により聖書が普及することによって、聖書主義ともいうべきマーティン・ルターの宗教改革がおこる。どこでも聖書さえあれば信仰ができるというプロテスタント派とに別れる。マリアは人の母。
プロテスタント派のシンボルは十字架のみ。
ニュース報道のテロップでさえも、間違えることが多いw