上沼恵美子ちゃんねるが語るテレビ番組との距離感

関西では絶大なるテレビのインフルエンサー上沼恵美子

視聴率争いに疲れた…とYouTubeチャンネルを開始している。

□歯に衣(きぬ)着せぬ物言いでお茶の間を楽しませてきたタレントで、“関西の女帝”とも呼ばれる上沼恵美子さんは昨年12月、ユーチューブで「上沼恵美子ちゃんねる」を始めた。テレビのレギュラー番組が相次いで終了し、活躍の場をネットの世界に移しつつある。

□ 「テレビ離れは明らか。局は後手に回って視聴者に媚(こ)びてる。コンプライアンスとか言って禁句だらけで。バラエティーって、おもちゃ箱をひっくり返したようなはじけた楽しさが必要で、無機質な積み木のような番組だけじゃつまらない。視聴率という“成績表”を毎週もらうのにも、くたびれました」。一気にまくし立てた。電源の消えた大型テレビの真っ黒な画面を見つめる目は、どこか悲しげだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3c78498e349d4910700d472e870ee3360f60f905

 

関西以外では、上沼恵美子氏を一番見る機会は、『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』ではないだろうか?

この番組も2022年4月1日で終了する。1995年だから27年間の長寿番組の終焉だ。


https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20220225-00283800

2021年、マス4媒体の広告費がインターネット広告費に抜かれたなどで、テレビ番組が今後大きくかわっていくことはわかりやすい。
メインスポンサー、大型というところがよりネット側へシフトし、テレビは低予算で高齢者対象ということで、現在のBSのような通販ばかりと再放送ばかりという世界もやってきそうだ。

一方、制作費が下がると、ギャラの高いタレントは敬遠されるので、長時間の2〜3時間のバラエティなどが増えてくる。広告の質も同様、視聴者の質も変化する。

録画放送となると、YouTubeやNETFLIXとのサブスクリプションのスキマ時間でしかテレビ地上波は見なくなる…。

一方、YouTubeで100万人登録くらいとなると、現在のテレビ以上に影響力がでてくるとなると、スポンサーは直で、上沼恵美子ちゃんねると組んだほうが良いという発想にもなるだろう。番組スポンサーの支払う金額の50%は制作費であるが、50%は電波料と呼ばれるインフラ代金だったりするのだ。
つまり制作は50%で制作していたのだ。タレントもテレビは露出手段で、CMで稼ぐといわれた時代が長くつづいた。

だから結果として、テレビCMで稼げなくなるとタレントもテレビ番組に安く登壇する意味がなくなる。…であれば、スポンサーと直につながるネット広告の世界で生きていくには、事務所やマネージャーではなく自分で企画してネットで勝負するという選択は、非常に論理的な戦略なのである。
そう、テレビでの知名度は圧倒的に有利なうちにはじめることだ。

さらに、上沼恵美子さんのようなテレビでよく見かけている人が、YouTubeで視聴できることで、YouTubeのちゃんねるそのものが、テレビ的にみえてくるから不思議なものだ。

https://www.youtube.com/channel/UCxuuuG_hArKRyRWQaBhznPA