【映画】「スター・トレック イントゥ・ザ・ダークネス」
2013年の公開作品。 2009年の新「スター・トレック」シリーズ 。監督J・J・エイブラムスの続編にあたる。
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オープニングシークエンスから、疾走感あふれる映像。J・J・エイブラムスのジェームズ・ボンド的映画のはじまりだ。
J・J・エイブラムス版のストートレックは、なんといっても「疾走感」がすべてだ。
若きカークと若きスポックの友情と、まったく違ったキャラクター。まるで右脳のカークと左脳のスポックは、まさに両輪だ。
また、JJ版の旧キャラクターの新解釈も面白い。特に、機関士のスコッティにチェコフ、ドクター・ボーンズ・マッコイ、ウーラ、スールーと懐かしい面々が新しいキャラクターと共に登場する。
今回はなんといっても、宿敵にクリンゴンでもなく、かぶりモノ星人でない、ベネディクト・カンバーバッチが、かぶりモノ以上の悪党を演じてくれる。そこに、アリス・イブが花を添える。
カメオ出演のようなレナード・ニモイの、バルカン星人登場は、2015/02/27にご本人が亡くなっているだけに、とても印象ぶかいシーンだ。この映画がニモイさんの遺作となった。
今回のミッションは、今までとパターンが異なり、感情的になるカークと冷静なスポックとの判断が裏テーマのようだ。この二つの判断があってこその生還ともいえる。
ウーラとスポックとの恋愛関係も、理系カップルにありえそうな会話で楽しめる。それにしても、やんちゃ盛りのカーク船長は、異星人との3Pから会議へ登場したり、次のシリーズはアリス・イブとの濡れ場が絶対に想像できる。
今回のMVPはベネディクト・カンバーバッチだ。ブレードランナーのルトガー・ハウアーまでは行かぬ間でも、冷酷な適役であり、スーパー人類の結晶を体感させてくれた。
スポックの自己犠牲、カークの自己犠牲、そしてクルーを守るために命を賭す姿勢。確率ではなく、チャレンジで状況を変革させるチカラ。
ブリッジにおけるマネージメント力など。
そして、任務を任せるという人事マネージメント。そしてポジションが人を育てるということも短いシークエンスでよく現れている。
カーク船長は、ミッションを自分が率先してクリアしていくタイプのリーダーシップだ。それを、官房長官的なスポックがサポートする。しかし、スポックもミッションに加わると、ナンバー3は、なんとスールーだったとか…。
JJ版のボードメンバーの構造がよく見えてくる。
今回の映画での重要なポイント。
「もしもこんな時であれば、ジム・カークはどうするだろうか?」である。
キャプテンと呼ぶ時と、ジムとファーストネームで呼ぶ時の、関係性がよく現れている。
そして、復活したカークは5年間にわたる調査飛行へと戻る。
そう、オリジナルストーリーへの回帰だ。
https://www.youtube.com/watch?t=31&v=-4YIyLxpQik
JJ版のテレビシリーズで、再度スタートレックを見たくなる。
なんといってもこの監督の映画のリズム感は、ちっとも観客に飽きさせない。荒唐無稽なハナシなのにそんなことを考えさせる暇を与えないのだ。
2015年12月、JJエイブラムスのスターウォーズがやってくる。これにもさらに期待だ!
JJエイブラムスのリメイクは今後も増えるだろう。
日本の「ウルトラマン」をJJエイブラムスがリメイクすることに期待したい。
「サイボーグ009」などもスタートレックテイストたっぷりで、たくさんのキャラクターを魅力的に描いてくれそうだ。
2009年のスタートレックもオススメ!
映画「スター・トレック(2009)」
https://4knn.tv/startrek-2009-jj/
スタートレックを科学する