世界で一番むずかしい問題シリーズ第2弾!
東京都練馬区にある西武グループが運営する「としまえん」
http://www.toshimaen.co.jp/
世界遺産を狙うなど、広告の感度はとてもすごい!
http://www.toshimaen.co.jp/aboutus/ad.html
【問題.1】としまえんのプールの営業時間と入場料金は下記の通り。
7月25日からは営業時間は9:00-18:00となり、入園とプール入場は¥4,000ということになるのは容易に理解できる。
http://www.toshimaen.co.jp/pool/info.html
さて、15:00以降にとしまえんの入場入り口にいくと、こんなメニューが出された。
大人のカップルでプールに来たあなたは、どの夕涼みチケットを買えばよいのだろうか?
「のりものフリー」という価値もどんな価値かを15秒以内で答えよ。後ろにお客さんが並んでいるからだ…。
【ヒント】
15:00 からは、「夕涼みチケット」割引料金となり、3つの選択肢に増えた。
これを後ろにも並んでいる人がいるので15秒以内に仕組みを理解して答えなければならない。
あなたは中学生以上でカップルで、プールにはいりたく「としまえん」に来ている。
【A】夕涼みチケット15 プール&ライドフリー ¥2,200
入園+プール+のりものフリー
【B】夕涼みチケット15 2ライドチケット ¥1,000
入園+のりもの券(2回分)
【C】夕涼みチケット17 ¥1,600
入園+のりものフリー
大人付き添い用¥900
子供110cm未満¥900
さて、正解は?というか最適解は?
【正解.1】
正解は【A】だ。
なぜならば、【A】にしか「プール」がないからだ。
しかし、「のりものフリー」については、入場してからでないと意味がつかめないほど世界で一番、難しい。
遊園地だからいろんな乗り物があるのはわかる。それが果たして有料なのか無料なのか?、15:00までの通常料金には、そんな「のりものフリー」などの前提条件がない。15:00と17:00以降の夕涼みチケットにのみ、乗り物の料金が変わるのか?
客はプールの「としまえん」に行きたい前提条件で考えている。
【B】は15:00以降に「としまえん」に入園し、のりもの2回分のチケットだからプールには、入れない。
【C】は17:00以降に「としまえん」に入園し、のりものだけがフリーだからプールには、入れない。
しかし、気になるのは、【B】15時から¥1,000 【C】17時から¥1,600のどちらがお得かということだ。
としまえんのジレンマ 大前提が何もない
まず、としまえんが陥っているジレンマは、世界最古の水の流れるプールで50年も経過しているので、としまえんの大前提がないところが問題だ。
「としまえん」には通常営業の遊園地と夏季限定の「プール」があること。
他に同じ西武グループの「西武園ゆうえんち」があることなどを明確に伝える必要がある。西武園線に住んだことのなかったボクは、西武園ゆうえんちを「としまえん」だと思い込んでいた。まったく別モノだ。
プールの入場券も前提条件のない¥4,000(入園+プール)と¥4,500(入園+プール+のりものフリー)の2種類がある。
この段階で「のりものフリー」と「のりものフリーで無いもの」を説明しないと判断にこまる。
http://www.toshimaen.co.jp/information/ticket.html
このページを見てはじめて、フルカバーの、入園+プール+のりものフリーの¥4,500がわかる。
しかし、一体、どんな「のりもの」がフリーになるのかがわからないので、ま、いいかという判断でしかない。乗り物のらなくていいかな?みたいな発想になる。
9:00-18:00なので、@¥500という時間あたりの利用料金がわかる。この前提条件で、15:00以降の¥2,200が、15:00-18:00なので、@¥733と割高なことがわかる。
9時間プールを楽しむか3時間プールを楽しむかでここは大きく変わる。
しかし、ここにも気になるのが、子供B(身長120cm未満)だけが、他がのりものフリーは¥500アップで一律なのに、¥700アップと割高だ。しかも、乗り物は子供Bに乗れる機種限定だ。普通は小さな子供料金は一番安いはずだ。
どうやら、としまえんは地球上の原価計算以外の力学が働いているようだ。
もしくは、子供Bの乗り物には、安全面を考慮し、バイトではない社員が関わるために、直接原価方式で価格に¥200を上乗せしているのだろうか?まったくの謎である。
ロッカールームのジレンマ
さらに、プールに今度入ろうとするとこんなロッカールームに出くわした。
¥100玉を4枚普通持っているだろうか?
持っていない確率の方が多い。そして、¥1,000札をもって両替機にいくと、釣り銭切れ…。
¥1,000札をもって、バカでかいロッカー場をウロウロ。
¥100で、無料で返還するようにしたほうが、人的コストが安くすまないだろうか?
結局このロッカーは、¥300をひとりづつ回収できる美味しいビジネスモデルとして、ずっと残ってきたのだろう。
「としまえん」の来場者が35万人とすると、ロッカー代金だけで1億円超えると辞めるワケにいかないという判断なのだろう。それは間違いだ。
すべてにわたって、お客様視点がないとしまえん
さらに、バーベキューパックがあって2時間飲み食べ放題なので、申し込んだ。
すると…20名様以上というこだわり書きが小さく表示…。
「としまえん」関係者の皆様、ウェブサイトの料金表示はプールと分けずに一緒に表記すべきだろう。別けるのであれば、すべて表記すべきだろう。
一度、まったく「としまえん」に来たことがない初めての人に、としまえんに来場して、プールに誰にも質問せずにたどりつけるかテストもすべきだろう。プールの場所への看板の位置も見なおしたほうがよい。
最初に園内の現在地から最短ルートをなんとなくイメージすべき地図を見せるべきだ。
ここから約何分とか、ここから何歩?とか子どもたちがワクワクできるしかけがあるはずだ。
一番の目玉の「ハイドロポリス」にも3種類のタワーがあることその中でもコースが違うこと
ここの情報を暗記していかないと現場では、名前が表記されているだけで、どんな滑りが得られるのかがまったく不明。
http://www.toshimaen.co.jp/pool/hydropolis.html
また、とんでもないハイドロポリスの真下のところに「ハイドロポリス有料席」がある。ここにお金を出して席を確保したいと誰が思うのだろうか?
http://www.toshimaen.co.jp/pool/reservation.html#1
18:10には、着替えロッカーの電気が消え始める…(泣)
プールの時間は18:00までと理解はできているが、18:10分には、着替えているロッカーの電気を消灯し始める始末だ…。
こんなサービス業がどこにあるのだろうか?ここは日本のサービスクオリティで対応していただきたい。
今、としまえんに必要なのはホスピタリティ
今、一番、としまえんに欠けているものはホスピタリティだろう。
お客様の立場で見ると改善点が10000ヶ所はあるだろう。
すべての乗り物にしても荷物を、のりものごとに預けるようなしくみになっている。
効率は悪くなるばかりだ。
ロッカーで不必要な荷物は預けられるようにしておくべきだろう。
また、ロッカー料金は施設の利用度を上げるために、無料にすべきだろう。
カギの保管費用と料金回収の手間を考えるならば4桁コードなど方法は無限大にあるはずだ。
サービス産業で一番ダメなのは、客よりも従業員が早く帰ろうとする雰囲気だ。
それは、人件費の経営効率を考えている経営者が生み出している雰囲気でもある。
閉店後30分で帰れるようなスタッフのしくみは、ラストオーダーや時間最後のお客様の不満足を生むばかりだ。
としまえんの経営陣は、はじめてのお客様と一度園内を回ってみるべきだろう。
第一弾はこちら!
世界で一番むずかしい問題「マイクロソフトOffice」の現代文