なぜ?インド人はトイレットペーパーを使わないのか?

なぜ?インド人はトイレットペーパーを使わないのか?

いろんな人種による価値観の違いは、踏み込んで聞いて見ることによって理解できることが多い。聞いてみることによって、新たな人種間の発想の違いから学べることが多い。

クアラルンプールのトイレではトイレットペーパーがなく、水道ホースがあるだけのところが多い。
一体これはどうやって使っていいものかと悩むことが多い。モスリムの人たちは、お祈り前にこの水道ホースで足や手をキレイに洗うからトイレはいつもびちょびちょになる…。

インド人は左手を「不浄の手」と言う。水道ホースは右側にあることが多く、右手でホースを持ち、左手でしっかりと排便後の肛門を洗うそうだ。

インド人のグラブタクシーの運転手とトイレ話になって、なぜ、トイレットペーパーがあるのに、水道ホースを使うのか?と聞いてみると、意外な答えが帰ってきた。

「トイレットペーパーは不衛生である」

「なぜならば、ケミカルで合成された紙をあそこに当てるのは気持ちが悪いし、誰が使っているのかわからないトイレにずっとペーパーは安置されており、何人もの人が、トイレ中に触るので、あの紙には菌がたくさん繁殖しているはずだ。それから比べたら、水道ホースそのものを水で丁寧に洗い、自分の左手で完璧にキレイにしたほうが衛生的だ。トイレットペーパーでふいただけでキレイになるなんてとても思えない」。

…なるほど。完璧な論理だ。そして、かなり納得できる回答だった。トイレットペーパーが不浄のものなんて考えたことがなかった。
…と思って、水道ホースにチャレンジするにも、かなりコツがいる。日本人にはウォシュレットが必要だ。

インド人にウォシュレットを売るには、別ノズルで左手を使用前後に洗える機能をつけると爆発的に売れるのかもしれない。