『マネジメントゲーム』のルール解説 固定費解説
経営『損益分岐点』の大原則は…
『固定費(Fixed cost)』<『粗利益/売上総利益(MQ=Margin Quantity)』の比率である。
『売上高PQ』-『売上原価VQ(変動費)』
=『付加価値MQ(粗利)』
『付加価値MQ(粗利)』-『固定費F』
=『経常利益G』
損益分岐点は、固定費を上回る粗利である。
固定費と同等、もしくは固定費を少しでも上回る粗利が理想的。
なぜならば税金も少なくてすむからだ。MGでの『経常利益』から支払う税金は50%である。当期の純利益の『当期純利益』とは、『経常利益の1/2』となるからだ。
売上のコスト構造は、
平均単価P - 変動単価V = 付加価値単価 M(粗利単価)
付加価値単価 M(粗利単価)× 数量Quantity
=『粗利益 売上総利益(MQ=Margin Quantity)
『カンパニーゲーム』で学べる事
商いの原則でもある…
できるだけ、安い市場で材料を仕入れ、できる限り、高い価格で販売する。
…このことを、限りある『経営の意思決定』の中で繰り返す。
外周から
1.マーケットサイズ 3/3から20/20まで
2.仕入れ価格 1.0億円から1.5億円まで
3.販売価格 4.0億円から2.0億円まで
仙台で仕入れて(1億円)、仙台で販売(4億円)するのが、一番効率が良い…しかし、仙台の市場規模は3個まで。
次は、札幌 市場規模は4個まで。次は福岡…名古屋、大阪、東京。
市場は大きいけれど、仕入れコストが上がり、販売価格が下がる。
材料を商品化するまでのコストは1個あたり
仕入れ価格+0.3億円
投入 倉庫→向上 投入費 0.2億円
完成 工場→営業所 完成費 0.1億円
仕入れ価格に合計0.3億円を加味して、販売できる商品の原価となる。
コスト構造での平均変動費が1.7億円であれば、仕入れは平均1.4億円…つまり大阪あたりで平均的に仕入れていることとなる。
その商品を、各市場で、できるだけ高く販売する。
販売できるのは、意思決定カードを引いた人だけ。
しかし、商品を持っている人は『応札』することができる。
最安値で提示しているユーザーがその商品を販売することができる。
固定費のコスト構造
期首処理と期末処理
期末処理
各固定費の決算処理が行われる
1.セールス 1人 1.5億円、ワーカー1人 1.5億円 の給与支払い
※2期以降 +0.2億円 3期 +0.2億円… と年功序列で給与ベースアップ
2.製造固定費
製造経費 1台あたり2億円
大型機械 製造能力4 普通機械1+アタッチメント1 でも1台あたり2億円
※2期以降 +0.2億円 3期 +0.2億円… とメンテナンス料金もアップ
減価償却 大型1台ならば 20億円の1/10 を毎期償却 2億円
普通+アタッチメントならば
12億円の1/10を毎期償却 1.2億円
貸借対照表での『固定資産』の科目では、20億円で買った大型機械は、減価償却2億円が引かれた18億円として計上されている。毎期2億円づつ減価して償却されていく。
『機械売却』で大型機械は10億円で売れるが、1期では8億円の損。2期では6億円、3期では4億円、4期では2億円、5期でようやく売却しても0億円なので、キャッシュ不足の時以外は『機械売却』は経営的には意味をなさない。
期首処理
1.借入金の利息の前払い 各期10% 期首や借り入れ時に前払い
2.広告チップ(1億円)、Bルール緑チップ(1億円)の全回収
3.研究開発ブルーチップ(2億円)は
▲1枚回収。3枚までは次期へ持ち越しが可能。
2枚保持していれば、1枚期首に残る。
3枚保持していれば、2枚期首に残る。
4 枚保持していれば、3枚期首に残る。
しかし、5枚以上保持していても 3枚しか期首に残りません。
その他の必須ルール
❏必ず5分前にはゲーム版にログインすること 各自、自己紹介など
❏最初のターンの仕入れは3個まで
❏残り時間が30秒を切ると『販売』できない
❏ゲーム時間は1人あたり1期5分 4人だと1期20分 5人25分 6人30分
❏銀行借入れ金額(新ルール)
1期の銀行借入れ 30億円
2期の銀行借入れ 50億円
3期の銀行借入れ 70億円
4期の銀行借入れ 90億円
5期の銀行借入れ 110億円
※純資産の2倍までの借り入れ制限はなし、毎期借り入れが可能で事実的な倒産はおきない
❏ローカルルールとして、『8個限定仕入れ』や、『初心者リスペクト』『親リスペクト』『研究開発3個限定ルール』などが実施されることもある。
❏『製造業版』では各市場のマーケットサイズは1期と同じ状態で拡張はされない
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