★JAM2007
http://www.jam-anime.jp/
★JAPAN国際コンテンツフェスティバル(CoFesta)
http://www.cofesta.jp/official/jam2007.html
だそうだ。
手塚プロといえば、最近は、「コミケの力をアニメにも 権利者公認 二次創作の祭典」の記事にもあるように、二次創作によるビジネスチャンスを非常に意識しはじめているようだ。
「コミケでは、権利者の許諾を得ていない2次創作漫画が大量に流通する。「出版社も見て見ぬふりをしているのだろうが、それならむしろ積極的に認めてやり
『ここなら2次創作を作ってもいいよ』という場を作った方がいいのでは」――清水さんはそう考えて「OPEN
POST」の企画を練り、今年初開催となるJAMでも2次創作を募集することにした」。
と記事にもある。
まさに、著作権者が、権利侵害で訴訟するよりも、積極的に流通市場に迎え入れようとしている点が見えてきた。また、ビジネス的にも、
「動画協会員50社のアニメの制作費は年間約400億円。(中略)仮に20%で計算しても利益は80億円。50社で割ると、1社当たりの年間制作利益は1億6000万円に過ぎない。
その一方、商品化権からのロイヤリティー収入は年間約160億円。仮にほぼ全てが利益になると単純計算すると、1社当たり3億円強。制作料収入利益の2倍近い」という。
今回のアニメオーディションでは、「鉄腕アトム」「どろろ」「ブラックシャック」「ふしぎなメルモ」「海のトリトン」「ジャングル大帝」「マグマ大使」などが二次創作市場に向けて積極的なチャレンジが開始されている。
海外では、つい先日「The New Context Conference」で来日した、STAR WAREKの制作者ティモ・ヴオレンソラ監督も、STAR TREK側が二次創作ビジネスに理解があったからこそと取材に答えてくれた。世界各地でスタートレックマニア向けの映画コンテストなどが展開され、彼らがこぞって、キャラクターの研究のために衣装を購入したり、またそれに触発されるマーケットが成立していることを知っているからだ。
昨年2006年から、STAR WARSを手掛けてきたルーカスフィルムも、STARWARS.comでマッシュアップ映像コンテストを展開したり、YouTubeにアップロードされた、二次創作作品に関しては削除対象にしないという対応をとってきたことが記憶に新しい。
ようやく日本でも、手塚プロダクションという、誰もが一度は二次創作におよんだことのあるキャラクターを抱え持つところが、二次創作市場に参入することにより、業界への影響は大きくなることが想像できる。
今回の、アニメオーディションには、タツノコプロの「テッカマン」「デメタン」「紅三四郎」さらに「パトレイバー」や「エヴァンゲリオン」まで参加している。「やわらか戦車」と「鉄腕アトム」のコラボレーションが発表される予定などがあり、「やわらかアトム」や「鉄腕戦車」という新キャラクターの二次創作ビジネスモデルが成功することにより、コンテンツがオリジナルを超えて、ユーザー参加型の新キャラクターとして、クリエイターとユーザーの融合する、新たなコンテンツ市場の誕生を迎えることに期待したい。
従来のテレビ番組のCMにスポンサー、スポンサーの製品にキャラクター、というタテ展開以外に、インターネット時代のコンテンツはもっと、家庭に届くパーソナルなメディアに浸透していきそうだ。