ヤフOFF ヤフーとブックオフ、渋谷に初コラボ店

ヤフーとブックオフコーポレーションによるリユース店舗「ヤフOFF! フラッグシップストア渋谷センター街」が2014年9月26日、東京都渋谷区にオープンした。4月に資本・業務提携を締結した両社が共同で展開する初の店舗。ヤフーが運営する日本最大級のインターネットオークションサイト「ヤフオク!」の出品窓口を設置、出品に必要な作業を店側が担うことで、気軽にネットオークションやリユースを体験できる環境を整えたのが特徴だ。

既存のブックオフ店舗を改装した。ヤフーによると「ヤフオク!」は消費者の間に浸透しつつあるが、IDの取得や商品の撮影、発送といった作業を面倒と感じる人も多いという。全国で850店舗を展開するブックオフとの連携により、こうした課題を解決、リユース人口を増やしたいとしている。

店頭窓口に商品を持ち込み、身分証明書を提示し申し込みをすると、スタッフが「ヤフオク!」への出品作業を行う。落札されると、手数料を差し引いた金額が金融機関に振り込まれる仕組みだ。落札見込み額5千円以上の商品が対象で、食品や美術品、宝石類などは除外される。同店では「Yahoo!プレミアム会員」に対し毎月、108円の本3冊を進呈し店舗への誘導につなげるほか、本のバーコードをかざすと、書評を見ることができるタブレット端末も設置した。

開店に先立つ式典には、ヤフーの宮坂学社長やブックオフの松下展千社長らが出席。宮坂社長は「全く新しい層がリユースをライフスタイルに取り込む第一歩になれば」、松下社長は「全国のブックオフへ展開していくラボ(実験)的な店舗。リユース100%(の社会)の実現を目指したい」と意気込みを語った。

引用元: ヤフーとブックオフ、渋谷に初コラボ店 「ヤフオク!」窓口設置 | カナロコ.

このヤフーとブックオフとの座組は、双方のメリットがありそうだ。
一番、必要なのは、今までのオークションを面倒と思って、離脱したユーザー層にこの「ヤフオフ」の機能をどうやって訴求するかだ。

ブックオフの店頭での告知は、リユース市場を拡大するのに最適な場所と思われる。本を売るだけではなく、不必要なものもブックオフに行けば、オークションの窓口となるわけだ。

これにより、オークションの3つの手間が省ける。

1.オークションで落札されるまでの期間、手元で管理する必要がない。
2.落札相手への発送や自分の住所を教える必要がない。
3.プレミアム会員は実質108円の本が3冊(毎月、324円分)がもらえるので、月額費用分がブックオフ

しかし、落札見込額が5,000円以上の商品というのは、ある程度、ガラクタの在庫を抱えたくないという発送であろう。マニアックな商品であれば、それが、5,000円以上なのかどうかはどうやって判断するのであろうか?

また、手数料を落札価格の45%だ。これを高いとみるか安いとみるかも大きく変わるだろう。業者に下取りする金額よりも高値であれば成立しそうな手数料だ。発送の手間とか確認とか、フォーマット上での、「今回は、迅速な取引ありがとうございます」みたいな思っても、考えてもいない、形式的なやりとりがいらなかえれば、それはそれで価値があるかとも思う。

ともかく、一度は、利用してみて経験してみる必要がありそうだ。

ちなみに、ヤフーはブックオフの株式 13.73%(310万株 取得金額21億7,620万円)
を所有する筆頭株主(2014年4月24日)
http://pr.yahoo.co.jp/release/2014/04/24a/